定番スニーカーからヴィンテージまで 人気スタイリストがおすすめする注目adidasアイテム

3本線(スリーストライプス)がトレードマークのスポーツブランドadidas(アディダス)。時代を超えてファッションアイコンたちに愛されてきたadidasというブランドの魅力について、雑誌や広告で活躍するスタイリストの菊池陽之介さんに伺いました。

スタイリスト菊池陽之介
「世代を選ばないオーソドックスなラインと
革新的なコラボレーションが魅力」

時代を超えて愛されるオーソドックスなスニーカー

雑誌や広告、男性タレントのスタイリングを手掛けるスタイリストの菊池陽之介さんが最初にadidasに惹かれたのは90年代、中高生の頃だった。「古着が好きで、70、80年代のアーティストの着こなしを真似していました。Run-D.M.C.というヒップホップのアーティストが、adidasのジャージに合わせてスーパースターのひもを全部抜いて履いていたのがすごくかっこよくて。その時期にadidasもひもがなくても脱げないように、ベロの裏にゴムをつけた『ウルトラスター』っていうラインを出していて、それを履いていましたね」。
2020年代の今でもオーソドックスなadidasスニーカーの魅力は変わらないという。「スタンスミススーパースターキャンパスあたりのオーソドックスなラインの白黒ベースのスニーカーは子供から大人まで全世代合わせやすいですね」。

フランスメイドのヴィンテージを探して

「学生の頃はフランスメイドのスタンスミススーパースターをよく探していました。レアなフランスメイドのadidasは、ソールのゴムが劣化して黄色くなっているんです。今復刻されているモデルはヴィンテージ感を出そうとしてあえて黄ばんだものを出したりしていますね」と菊池さん。古着が好きならウェア類も70年代や80年代のヴィンテージモデルを発掘するのもおすすめ。
ファッション性とは別に機能性を重視したのが、アスリート向けのパフォーマンスライン。街歩き用とは別に、スポーツをしている人には『ウルトラブースト』などのパフォーマンスラインから探そう。「スポーツメーカーとしてのadidasの技術が、ソール部分の作りなどに反映されていますね」。また、adidasのシューズは履き心地の良さも魅力のひとつ。「日本人の甲高幅広の足にフィットして、足を包んでくれる。その形も愛されている理由でしょう」。菊池さんが着用しているのは、アディダスオリジナルスとOAMCのコラボスニーカー

革新的なコラボで古びないプロダクト

さまざまなブランドやデザイナー、アーティストとのコラボレーションもadidasの魅力だと菊池さん。「革新的に新しい外部のデザイナーの人たちとコラボをして、プロダクト自体が魅力的なものになるように考えられていますよね。ほかのスポーツブランドにもさまざまなラインはありますが、デザイナーの名前が立っているラインはほとんどない」。コラボアイテムの中には発売になった瞬間に売り切れてしまうものも多い。
一方、最近ファッション業界に吹き荒れるゴルフブームの影響もあり、adidasゴルフのラインの人気も高まっているそう。「おしゃれゴルファーたちは、上はスーパースターのデザインで、靴底がゴルフシューズのスパイク仕様になっているシューズを履いていますね」。ゴルフウェアのカジュアル化が進む中、レトロな魅力の3本ラインのゴルフウェアも人気だ。

売り買いポイント

・ロゴで時代とラインを見極める

adidasの三つ葉のロゴ「トレフォイル」が使用され始めたのは1972年から。現在は、オリジナルスというラインのみに使用されている。1991年に、「パフォーマンスロゴ」という3本線の山型のロゴが登場。競技用のウェアなどに使われている。丸型に3本ラインが入った「スポーツスタイルロゴ」は、2002年に登場。スポーツとファッションの融合を表現している。好きな時代のデザインを選ぼう。

・人気のヴィンテージジャージATPモデルはタグをチェック

ATPは男子プロテニス協会のことで、adidasは70〜80年代にオフィシャルサプライヤーだった。ATPモデルadidasのヴィンテージモデルの中でも人気アイテム。出品写真をチェックしてタグにATPと書いてあるかどうかをチェックしよう。

プロフィール

菊池陽之介

1979年、神奈川県出身。2000年、スタイリスト熊谷隆志氏に師事した後、2004年に独立。OCEANS、POPEYE、Smartなどのメンズファッション誌や広告、男性タレント、ミュージシャンのスタイリングを多数手掛ける。2009年、自身のキッズブランド『SMOOTHY』を立ち上げる。

シーンを選ばず履ける定番スニーカー

世代を超えて愛される定番スニーカーは、カジュアルだけでなく、スーツを着用するような場面でも大活躍。男女問わず、子供から大人までコーディネートを選ばず着用できます。

  • スーパースター

    スーパースター

    サイドに施された3本ライン「スリーストライプス」が象徴的な、adidasを代表するスニーカー。1969年にバスケットボールシューズとして誕生。1980年代にはRun-D.M.C.のひも無しで履き一大ブームに。

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  • スタンスミス

    スタンスミス

    1973年にテニスシューズとして登場。『スタンスミス』はアメリカで活躍したテニスプレイヤーで、シューズのベロにその顔が描かれている。白を基調とした配色で、「スリーストライプス」を通気孔で表現している。

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  • キャンパス

    キャンパス

    1983年にバスケットボールシューズ「トーナメント」の後継として登場。スタンスミススーパースターに並ぶ不朽の名作。細めのシルエットが特徴で、ビースティ・ボーイズが愛用していたことでも有名に。

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  • ガゼル

    ガゼル

    1960年代にトレーニング用のシューズとして登場。ドイツ語読みで『ガッツレー』という呼び方でも知られている。アッパー部分にスエードを採用。ゴールドの『GAZELLE』の文字がアクセントになっている。

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  • サンバ

    サンバ

    サッカー用のトレーニングシューズとして1950年代には発売されていたロングセラーモデル。寒冷地の凍ったグラウンドを想定し、吸盤型のソールが採用されている。

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  • カントリー

    カントリー

    1970年代初頭に未舗装路を走るためのモデルとして登場。「つま先のT字の部分がスエードでちょっと軍ものっぽい雰囲気も」。オリジナルはホワイト×グリーンの配色。

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ハイブランドや有名アーティストとのコラボモデル

毎シーズン、多数の先進的なコラボレーションを発表し、発売と同時に売り切れになるアイテムも多数。プロモーションとしての役割だけではない、スポーツブランドとしてもものづくりの美学が感じられるコラボプロダクトは必見です。

  • HYKE(ハイク)

    HYKE(ハイク)

    HYKEはデザイナーの吉原秀明氏、大出由紀子氏によって2013年に創立された日本のブランド。2015年に最初のコラボアイテムを発表。シューズやウェア類を展開している。

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  • YEEZY BOOST

    YEEZY BOOST

    アーティストのカニエ・ウェストが展開するブランド『YEESY』がadidasとコラボして発表したスニーカーが『YEEZY BOOST』。2015年に最初のモデルが誕生し、以降毎年多数のアイテムが発売されている。

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  • Y-3

    Y-3

    世界的なデザイナー山本耀司氏とのコラボ。2001年に“adidas for Yohji Yamamoto”としてスタートし、2003年に正式にコラボブランドとしてスタート。ブランド名は山本耀司氏のイニシャルと3本線から。

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  • Pharrel Williams

    Pharrel Williams

    ファッションデザイナーとしても活躍するアメリカの歌手・音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムス。2014年に初のコラボモデルとなるスタンスミスを発表。

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  • HUMAN MADE

    HUMAN MADE

    『A BATHING APE』の創業者であるNIGO氏が2010年にスタートさせたストリートブランド。ヒューマンメイドのロゴであるハートモチーフをあしらったスニーカーなどを発表。

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  • BEDWIN & THE HEART BREAKERS

    BEDWIN & THE HEART BREAKERS

    2004年に「ベドウィン」として渡辺真史氏が立ち上げたブランド。2007年に現在のブランド名に改名。

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デザインや機能も充実! レディース向けアイテム

adidasのスポーツブランドとしての機能性に加え、デザインやメッセージも付与されたコラボアイテムから、女性向けのものをピックアップ。また、特に女性人気の高いアイテムもご紹介。

  • マリメッコ

    マリメッコ

    フィンランドのライフスタイルブランド・マリメッコとのコラボ。花をモチーフにした特徴的なプリント『ウニッコ』ほか、マリメッコのテキスタイルデザインが採用されたシューズや、ウェア、バッグなどを展開。

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  • PRADA

    PRADA

    2019年から始まったコラボで、ハイブランド・プラダの伝統と、アディダスの高機能製スポーツウェアの技術を融合。バッグやスニーカーなどがプラダのイタリアの職人によって製作されている。

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  • ステラマッカートニー

    ステラマッカートニー

    2004年以来継続的にコラボレーションを実施。ラン、スタジオ、ヨガそれぞれのカテゴリーに分かれている。「ウェアのフォルムがきれいなので、街で着ても断然おしゃれ」。サステナブルな理念も今の時代にぴったり。

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  • スリッポン

    スリッポン

    靴ひものないスリッポンは、簡単に着脱ができるので、1日の中で何度も靴を脱いだり履いたりする人におすすめ。スーパースターのスリッポンは、足の甲の部分でクロスする部分が特徴で、ひもの代わりに足をしっかり支えてくれる。

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個性を出したいあなたにおすすめのアイテム

ファッションで個性を出したい人には、ヴィンテージアイテムがおすすめ。発色がきれいな80年代のナイロンパーカーなど、他の人が持っていないアイテムを発掘してみては。現在発売されているラインナップではゴルフもおすすめ。人気アーティストが着用したスケートボーディングも話題に。

  • ジャージ

    ジャージ

    Yahoo!オークションには1970年代や80年代のヴィンテージジャージが出品。「意外と使えるのはボトムです。ジャケットやコートなどに合わせて着てもいいですね」。

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  • バッグ

    バッグ

    70、80年代のヴィンテージバッグなど。オールドスクールなボストンバッグやショルダーバッグは、若い世代には新鮮に映りそう。

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  • ゴルフ

    ゴルフ

    「ゴルフをやっているスタイリストはみんな履いている」という、adidasゴルフ。adidasの伝統的なデザインを踏襲しつつ、グリーンでのパフォーマンスを発揮できるシューズ&ウェアが人気。

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  • スケートボーディング

    スケートボーディング

    1990年代後半にスタートしたスケートボーダーのためのシューズ&ウェアのライン。マーク・ゴンザレスなど世界各国のプロスケートボーダーやアーティストとコラボを展開している。

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