既にみなさんご存じの通り、偽物商品の販売や、偽物を本物と偽って販売することは商標権侵害や詐欺罪にあたり、罰金刑や懲役刑もある犯罪行為です。
今回はそんな行為を取り締まるため、ヤフオク!で実施している対策についてご紹介します。
今回はそんな行為を取り締まるため、ヤフオク!で実施している対策についてご紹介します。
商品説明が不十分な商品のパトロールを強化します
ヤフオク!では、権利を侵害する商品をガイドラインで“出品禁止物”として定めると同時に、商品説明を十分に行わないことについても“禁止行為”として定めています。
後者は、多くの出品者が商品の内容を正しく購入者に伝えるために、必要な情報（ブランドやメーカー、商品の状態、入手した時期や方法、正規品であること示すための保証書や領収書など）を商品画像や説明文に記載して出品している一方で、商品情報が不十分な出品については、落札者にとって不利な情報が伏せられているなどのケースがあるためです。
以前から実施しているパトロールにおいて、このような「商品説明を十分に行っていない」商品についても監視を強化していきます。
また、出品者が意図せずにガイドラインを違反しないよう、出品の際に必要な情報を記載していただくための啓発も進めています。
参照：ヤフオク!ガイドライン細則
後者は、多くの出品者が商品の内容を正しく購入者に伝えるために、必要な情報（ブランドやメーカー、商品の状態、入手した時期や方法、正規品であること示すための保証書や領収書など）を商品画像や説明文に記載して出品している一方で、商品情報が不十分な出品については、落札者にとって不利な情報が伏せられているなどのケースがあるためです。
以前から実施しているパトロールにおいて、このような「商品説明を十分に行っていない」商品についても監視を強化していきます。
また、出品者が意図せずにガイドラインを違反しないよう、出品の際に必要な情報を記載していただくための啓発も進めています。
参照：ヤフオク!ガイドライン細則
【これまでの対策】ディープラーニングを活用したAIによる出品時検知
ヤフオク!では、Yahoo! JAPANが開発したスーパーコンピュータ「kukai（クウカイ）」を活用した「偽物出品検知AI」を2018年から導入しています。この「偽物出品検知AI」は、ヤフオク!の過去1000万件以上の取引データを学習し、出品完了後からわずか数秒以内に、出品物が偽物である確率を判定することができます。
このAIの判定にもとづき人的パトロールで優先的に削除可否を検討することで、削除までの時間も短縮されています。
「偽物出品検知AI」については、こちらの記事でももう少し詳しく説明しています。
【ヤフオク!の安心・安全（第2回）】スパコンを活用したディープラーニングで偽物対策
このAIの判定にもとづき人的パトロールで優先的に削除可否を検討することで、削除までの時間も短縮されています。
「偽物出品検知AI」については、こちらの記事でももう少し詳しく説明しています。
【ヤフオク!の安心・安全（第2回）】スパコンを活用したディープラーニングで偽物対策
【これまでの対策】不正傾向が似た出品をシステム検知、パトロールの効率化
さまざまな不正行為と特徴が似ているなどの疑わしい出品を検出し、その商品の検索結果への非表示化や、目視チェックを行う専門チームへの連携などをシステム処理にて自動で行っています。将来的には、該当商品の削除や対象出品者のアカウント停止などについても、自動化することを検討中です。
検知条件は柔軟に変更できるため、これまでと異なる偽造品の特徴などがわかった際には、迅速にルールを変更し対応することができます。加えて、機械学習により自動的に最適なルールを作り出す試みも行っています。
機械学習やシステムによる不正検知と専門チームによる目視を組み合わせることにより、効率的かつ精度の高いパトロールが可能になりました。
検知条件は柔軟に変更できるため、これまでと異なる偽造品の特徴などがわかった際には、迅速にルールを変更し対応することができます。加えて、機械学習により自動的に最適なルールを作り出す試みも行っています。
機械学習やシステムによる不正検知と専門チームによる目視を組み合わせることにより、効率的かつ精度の高いパトロールが可能になりました。
【これまでの対策】「知的財産権保護プログラム」など権利元との連携
「知的財産権保護プログラム」は、知的財産権を侵害する商品について、知的財産権の権利者からの申告にもとづいて、Yahoo! JAPANが該当する出品物を削除するなどの措置を行う取り組みです。
2003年11月よりプログラムの提供を開始し、現在では600を超える企業、団体、自治体の皆様にご登録いただいております。
Yahoo! JAPAN知的財産権保護プログラム
また、インターネット上における知的財産権侵害品の流通防止を目的として、権利者とプラットフォーマーが協力して「インターネット知的財産権侵害品流通防止協議会（以下CIPP）」を2005年に設立し、Yahoo! JAPANはプラットフォーマー側の幹事社として、積極的に業界全体における知的財産権侵害品の流通防止に取り組んでいます。
CIPPでは、各社のCtoCサービスをオークション分野とフリマ分野に分け、定められた商品における著作権侵害品と商標権侵害品の出現率をモニタリングしています。
知的財産権侵害品流通防止協議会（CIPP）
2003年11月よりプログラムの提供を開始し、現在では600を超える企業、団体、自治体の皆様にご登録いただいております。
Yahoo! JAPAN知的財産権保護プログラム
また、インターネット上における知的財産権侵害品の流通防止を目的として、権利者とプラットフォーマーが協力して「インターネット知的財産権侵害品流通防止協議会（以下CIPP）」を2005年に設立し、Yahoo! JAPANはプラットフォーマー側の幹事社として、積極的に業界全体における知的財産権侵害品の流通防止に取り組んでいます。
CIPPでは、各社のCtoCサービスをオークション分野とフリマ分野に分け、定められた商品における著作権侵害品と商標権侵害品の出現率をモニタリングしています。
知的財産権侵害品流通防止協議会（CIPP）
偽物商品の違反申告の減少
ヤフオク!では偽物出品対策のため注力カテゴリを定めて、上記でご紹介したようなパトロールをはじめ、さまざまな取り組みを行ってきました。
これにより、ユーザーからYahoo! JAPANに違反品と思われる出品として申告された件数が、2021年上半期は2018年上半期に比べ「アクセサリー、時計」カテゴリでは約86%も減少、「ファッション」カテゴリでは約78%減少、「スポーツ、レジャー」カテゴリでも約34%減少するなど、大きな成果を挙げています。
今後も安心して商品を購入していただけるよう、システムと人との両輪での対策や権利元との連携を通して偽物出品の撲滅を目指し、健全な取引の場を提供していきます。
これにより、ユーザーからYahoo! JAPANに違反品と思われる出品として申告された件数が、2021年上半期は2018年上半期に比べ「アクセサリー、時計」カテゴリでは約86%も減少、「ファッション」カテゴリでは約78%減少、「スポーツ、レジャー」カテゴリでも約34%減少するなど、大きな成果を挙げています。
今後も安心して商品を購入していただけるよう、システムと人との両輪での対策や権利元との連携を通して偽物出品の撲滅を目指し、健全な取引の場を提供していきます。
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